2008年 07月 13日
茘枝
夏本番といった感じになってきました。
暑っ。 このブログ、できるだけ風物詩を盛り込んで・・・と思うのですが、 思うだけで、常に後手後手。新茶は紹介しきれないうちに、春終わっちゃったし、 初夏の陽気だって通り越しちゃって、こりゃ夏本番の気温ですねぇ、、、 と、遅れてる感はあるのものの、今日は初夏が旬の食べ物のご紹介。 お題は、ライチ(=茘枝) 古くは楊貴妃が好んでわざわざ何千キロも遠くの南方から取り寄せたと言われています。でも、このライチ、実は足が速く、2日で香りが、3日で味がダメになると言われているそうな。楊貴妃の元に届いたライチはどんなになっていたのやら? そんなライチ。 日本でも近年ようやく輸入物の生が店頭に並ぶようになったようですね。 上海では5月下旬から7月にかけて、種類も様々なものが店頭に山盛り。 お値段も500g(写真の量)で100円程度と、日本では信じられない価格です。 珍しいモノではこちら ライチ王(茘枝王)。 その名の通り、通常のライチの2〜3倍の大きさです。 イボイボも大きくて、じっと見てると、なんか食べ物ではなく、 生き物のように・・・(失礼) いずれのライチも冷凍物とは比べものにならないおいしさ。 とても甘くてジューシー、香りも上品です。 暑い日には冷蔵庫で冷やしておいたこれを帰ってくると同時に食べると、 暑さでやられた頭のぼんやりも、めまいも吹き飛ぶ感じ。 でも、中医学的にはアクが強く、熱が内にこもる食べ物で、 食べ過ぎは吹き出物の原因になると言われているそうですが・・・。 そんなライチ。 お茶にも使われています。 ライチ紅茶 ん?今日は中国茶じゃないの? と思った方、はずれ! 今日のお茶もちゃんと中国茶です。 インド、スリランカが断トツの生産と輸出量を誇る紅茶ですが、 中国でも生産されています。 だって、お茶だし、木は同じ。あとの工程の問題です。 ライチ紅茶は広東省で作られます。 上質なものは広東省で作られた英徳紅茶という紅茶にフレッシュライチで香り付け。 香りから、ほんとに甘いかと錯覚してしまうほど、甘く独特な香りがします。 残念ながらこういったフレーバー紅茶に使われる茶葉は それほどグレードが高くないのですが。 その分、安価ですので、夏場は惜しみなく使って、 アイスティーにしても美味しく飲めます。 ちなみに当然、天然ライチものと人工香料のものがあります。 なぜか中国のお茶関係者は人工香料のものを大変嫌います。 ま、なにが入ってるかわからないという、食の安全性がキビシイ状況にあり、 健康被害が多発する国ならでは、なのかもしれませんが。 日本の場合だと、天然ものに越した事はないけど、という考え方になるのですけどね。 人工香料のものとの見分け方は、我が師匠曰く「香りの持続性」だそうです。 天然ものは3煎以上香りが持続しますが、人工香料のものは1煎程度で出きってしまうとか。 また、甘い香りはよいですが、お茶自体に甘みがついている場合は、 一般的に人工甘味料が添加されているそうです。 そうそう、中国紅茶は今日初登場で、まだきちんと紹介していませんでしたね。 少々マニアックな中国紅茶から入ってしまいました。 近いうちに代表選手の紹介もしなければ!
by paocha08
| 2008-07-13 16:29
| 紅茶
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