忘れがちな中国茶
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日本で誰もが知っている中国茶と言うと、烏龍茶、ジャスミン茶、プーアル茶。
でも、実は紅茶もあるんですよ。しかも、有名なのが。

キーマン紅茶(もしくはキームン)

インドのダージリン、スリランカのウバと共に、世界3大紅茶の一つに入るくらい有名な紅茶でちょっと紅茶の種類が選べるようなカフェだったら、メニューに載っているので、目にしたことがある方、飲んだことがある方も多いはず。

中国の安徽省祁門(←キーマン)県で栽培されるお茶で、
古くからヨーロッパ、特にイギリス人に好まれて、輸出されてきました。

茶葉はヨーロッパの有名ブランドの紅茶が砕いたような形だとすると
このキーマンは茶葉を切り刻んだ形。
お湯を注ぐと、ゆっくり水分を含んでふっくらと、
そして赤味を帯びた葉に戻っていきます。
独特の香り(キーマン香)と少しスモーキーなフレーバーが特徴だそうですよ。

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こちらはキーマン紅茶でも、葉の形を完全に残したもの。
芽がいっぱいで、お花の香りがすることから

花香毛峰

と名付けられていました。

イギリスではキーマン紅茶には、ミルクを入れても飲むのが好まれるよう。
でも、ここに載せたお茶を飲む限り、ミルクなんて入れたら、
お茶の味なくなりそうなんだけど・・・
輸出用の加工、それに現地での水質がここで入れるお茶とは違う可能性大ですね。

中国でもお茶と言えば、緑茶や烏龍茶の地域が多いので、
紅茶はかなりマイナーです。
生産量も全体の7%程度と圧倒的に少ないですし、多くは輸出してしまうので。
だから上海でも紅茶を扱っているお店は少なめ。
そして、専門店は数えるほど。

市場内にいくつかある紅茶の専門店の一つに、イギリス王室のオーダーで作ったというキーマンを試飲させてもらったことがあります。

「これ、まだ飲んでないよねー♪」

と誇らしげに棚から取り出したそのお茶は2004年に作られたもの。
オーダーで作ったので、その後はないそうです。

イギリス人の嗜好に合わせたのか、いつも頂いているキーマンよりも
濃いめに出るように加工されていました。
試飲が終わると、値段を聞く間もなく、店主、ささっと茶葉をしまう。

出た!ただの自慢!!(笑)

茶人はお店と言えども、いいお茶は隠し持っていて、
売ってくれないんだよねぇ・・・・

そうそう、中国の紅茶は中国茶流儀で飲みます。
日本でよく紹介されている美味しい紅茶の入れ方はイギリス式。
その入れ方は全然違うんですよ。

次回は中国式紅茶の入れ方でも。
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by paocha08 | 2008-09-29 19:57 | 紅茶