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茉莉花茶を楽しむ 〜おうちで中国茶 その2〜
おうちで中国茶講座、第一回を開講してから、
いったい何ヶ月経ってしまったんでしょうか。
待望の(?)第二弾ということで、今日は先日ご紹介した
茉莉花茶(=ジャスミン茶)の楽しみ方です。

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ジャスミン茶は香りが命!


e0129842_16484098.jpgなので、このお茶を楽しむには、蓋の付いた蓋碗と呼ばれる茶器を使います。
茶葉の分量は150ccのお湯に対して、2〜3g。


まずは蓋碗を温めます。
次にコロコロっと、茶葉を入れて
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85度ぐらいのお湯をお碗に1/3
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注いだら、お椀を持ち上げてゆっくり3回、回します
再びお湯を8分目まで一気に注いだら
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香りが逃げてしまわないよう、急いで蓋をして

はい、どうぞ。

頂いた方は、まず蓋を取って、蓋の裏側に移った香りを楽しみましょう。
それからゆっくりとほどけていく茶葉を目で楽しみつつ、お茶をどうぞ。
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お茶は全部飲みきらないで下さいね。
飲みきる前にお湯を足して、味と香りがなくなるまで何杯でもごゆっくり。

ちなみに茉莉花茶には花びらが入らないのが一般的であり、よいお茶になります。
中国では混ざらないように作られるか、もしくは手作業で除かれ、
最後に「茉莉花茶だよ」の証拠にほんの少しだけ残したりします。

なぜなら、乾燥したお花には香りがなく、お茶として飲むときには苦みなど
邪魔な味になってしまうから。

もしこれから購入される方がいらっしゃいましたら、ご参考に。


ところで、すっかり夏本番ですね。

中国は国土が広い分、農作物も果物も豊富ですが、なぜだかスイカはホントに
種類も量も豊富で一年中出回り、ちょっと高級なレストランでの食事の最後には
必ず出されます。

気温が上がり始める5月ぐらいからは、
あちこちにスイカ屋台?やら、スイカ専門店?が登場。

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ちなみに上海ではこの「8424」という品種のスイカが
美味しいスイカということで、人気です。
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by paocha08 | 2008-07-28 17:15 | 花茶
吴裕泰
今日はお茶ブロ、北京シリーズ第2弾です。
北京のお茶屋さんをご紹介。
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こちら老舗の吴裕泰。
空港を始め、市内各所に多くの支店を持つ老舗のお茶屋さんです。
老舗の証拠にこんな本も出てたりして。
お茶に関するシリーズ本のうちの1巻を独占!
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このお茶屋さん、たくさんの種類のお茶を扱っているのですが、特にジャスミン茶が有名な商品です。
お茶はもちろん、ジャスミンの花まで自社農場で栽培し、製茶しているというこだわりぶり。その生産にはお茶を研究している大学の先生が監修に入っているとか。
コンテストにも参加して、数々の賞を取っています。

実はジャスミン茶、とても手のかかるお茶なのです。

お茶1kgに対して、必要なジャスミンの花は20〜30kg!
しかも完全に咲ききる前の一番香る状態のお花が必要とされます。
そして、香りを移す作業は2回から7回と繰り返し行われるのです。

ジャスミンの花を育てるのは結構手がかかるそうです。
なので、最近はジャスミンに似た花を使ったり、混ぜたりしてジャスミン茶が作られることが多いようで、正真正銘のジャスミン茶は年々少なくなっているとか。
ジャスミン茶の価格の差は、元々の茶葉の種類とグレード、香りを移す作業の回数、
そしてお花の質・種類の違いなどに左右されるようですね。

そんな中、この吴裕泰が作っている一番高級なジャスミン茶は
その名も「茉莉花茶王」。
どうどうたる名前の通り、価格もどうどうたるもので

50g 120元(2000円弱)

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街中で目にする茉莉花茶が50gで30元、
市場ではさらに半額近いことを考えるとかなりの高級っぷりです。
年間の生産量は先ほどの本によると、わずか500kg。

その香りは5煎飲んでも消えることなく、もうすごいです。
酔いそう・・・(笑)

北京に行く機会のある方は、是非体験してみて下さい。
私は、これより格下の50g 30元の香りで充分でしたけど・・・(苦笑)

ちなみにこのお茶屋さん、買ったお茶はレトロな包み紙でささっと包んで渡してくれます。
通常、お茶は湿気と香りを吸いやすいので、密閉した状態で売られるのが普通なのですが、どうやら伝統と鮮度への自信の現れのようですよ。
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by paocha08 | 2008-07-26 15:00 | お買い物
北京で愛されるお茶
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オリンピックも間近。
北京の様子がメディアに載ることも多くなってきました。

お茶ブログでも北京をクローズアップ!

北京の人々が好んで飲むお茶と言えば、断トツ、ジャスミン茶(=茉莉花茶)。

中国では実に32の省と市のうち21でお茶が取れると言われています。
でも、お茶は温かい地域のもの。
北に位置する北京は寒い地域でお茶が取れません。
そこで、古くからお茶は別の地域から運ばれてきていました。

ただ、新鮮さが命の緑茶は北京に到着する頃には、香りが飛んでしまうので、
香りを楽しめるようにとお茶にジャスミン(茉莉花)の香りがつけられ、
その高貴な香りが大変好まれ、大人気になった

・・・というのが私が聞いた北京のお茶の話。
例によって諸説あるようで、北京の水が悪くて、お茶の香りが楽しめないから、という説もあるようですが、いずれにしても、よい香りを求めて、ジャスミンの香りをつけたお茶が北京で飲まれて来たのは確かなようです。

そんなジャスミン茶、実に様々な形があります。

コロコロだったり
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クルクルだったり
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ネジネジだったり
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ウネウネだったり
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もちろん、普通の茶葉の形のも
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名前は上から、コロコロが龍珠、クルクルが女儿環(女児環)、ネジネジが麦穂、ウネウネは碧螺春という緑茶にジャスミンの香りを付けたもの、そして最後の普通のは、普通に見えて実は、茉莉花茶王という名前のついた北京の老舗茶葉店の高級ジャスミン茶です。

北京の人たち、こんなジャスミン茶を飲みながら
オリンピック観戦するんでしょうかね。
皆さんも、オリンピックのお供に、ジャスミン茶、いかがでしょうか?
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by paocha08 | 2008-07-22 14:49 | 花茶
闘茶
なにやらお茶にまつわる映画が公開になっていますね。
まだ見ていないのですが・・・

闘茶というお茶に関するゲームを軸に展開するお話のようで。
そういえば、茶芸師のテストのときに出てきたな、闘茶。

中国では「斗茶」と書きます。
宋の時代に盛んだったようですが、起源はその一つ前、唐の時代の末期で福建省の南の方から始まったようです。手持ちの本によれば、宮廷から平民に至るまで盛んに行われたそうで、当時から茶文化が決してお金持ちだけのものじゃなかったところが、すごいな、と思います。

私の手持ちのいくつかの本には、「お茶を点てて、表面に出る泡(=湯花)の美しさ、持続性を競う」と書いてあったり、「茶葉の良し悪しを競う」と書いてあったり、はたまた「産地や水を当てる」という説もあって、どれがほんとなのかよくわかりません。

中国も広いですし、人々の階級も様々、また時代にも幅がありますので、どれも間違いではなく、それぞれの環境によって、少しずつ異なる競技をしていたのかもしれません。

ちなみに宋の時代のお茶はこんな道具を使ってたそうな。
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はい、御抹茶とほぼ同じです。

先ほど、さらりと書きましたが、この時代お茶は「点てる」(=点茶)ものでした。
粉末にした茶葉にお湯を注ぎ、しゃかしゃかと茶筅で泡立て、
表面に白い泡をきれいに点てる。
だから一番いいお茶の湯色は白だとされていました。
お茶碗もその湯色を美しく見せる黒い天目茶碗が好まれるようになったそうです。

日本のお抹茶は中国のこの時代のものが原点ですね。

ということで、今日は、本やらテキストやらまで引っ張り出しちゃって
なんか、



すごく勉強した!



感じ。

はいはい、お茶にしましょ〜
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by paocha08 | 2008-07-15 11:39 | その他
茘枝
夏本番といった感じになってきました。
暑っ。

このブログ、できるだけ風物詩を盛り込んで・・・と思うのですが、
思うだけで、常に後手後手。新茶は紹介しきれないうちに、春終わっちゃったし、
初夏の陽気だって通り越しちゃって、こりゃ夏本番の気温ですねぇ、、、

と、遅れてる感はあるのものの、今日は初夏が旬の食べ物のご紹介。

お題は、ライチ(=茘枝)
古くは楊貴妃が好んでわざわざ何千キロも遠くの南方から取り寄せたと言われています。でも、このライチ、実は足が速く、2日で香りが、3日で味がダメになると言われているそうな。楊貴妃の元に届いたライチはどんなになっていたのやら?
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そんなライチ。
日本でも近年ようやく輸入物の生が店頭に並ぶようになったようですね。
上海では5月下旬から7月にかけて、種類も様々なものが店頭に山盛り。
お値段も500g(写真の量)で100円程度と、日本では信じられない価格です。

珍しいモノではこちら
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ライチ王(茘枝王)。
その名の通り、通常のライチの2〜3倍の大きさです。
イボイボも大きくて、じっと見てると、なんか食べ物ではなく、
生き物のように・・・(失礼)

いずれのライチも冷凍物とは比べものにならないおいしさ。
とても甘くてジューシー、香りも上品です。
暑い日には冷蔵庫で冷やしておいたこれを帰ってくると同時に食べると、
暑さでやられた頭のぼんやりも、めまいも吹き飛ぶ感じ。

でも、中医学的にはアクが強く、熱が内にこもる食べ物で、
食べ過ぎは吹き出物の原因になると言われているそうですが・・・。

そんなライチ。
お茶にも使われています。

ライチ紅茶

ん?今日は中国茶じゃないの?
と思った方、はずれ!

今日のお茶もちゃんと中国茶です。
インド、スリランカが断トツの生産と輸出量を誇る紅茶ですが、
中国でも生産されています。
だって、お茶だし、木は同じ。あとの工程の問題です。

ライチ紅茶は広東省で作られます。
上質なものは広東省で作られた英徳紅茶という紅茶にフレッシュライチで香り付け。
香りから、ほんとに甘いかと錯覚してしまうほど、甘く独特な香りがします。
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残念ながらこういったフレーバー紅茶に使われる茶葉は
それほどグレードが高くないのですが。
その分、安価ですので、夏場は惜しみなく使って、
アイスティーにしても美味しく飲めます。

ちなみに当然、天然ライチものと人工香料のものがあります。
なぜか中国のお茶関係者は人工香料のものを大変嫌います。
ま、なにが入ってるかわからないという、食の安全性がキビシイ状況にあり、
健康被害が多発する国ならでは、なのかもしれませんが。
日本の場合だと、天然ものに越した事はないけど、という考え方になるのですけどね。
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人工香料のものとの見分け方は、我が師匠曰く「香りの持続性」だそうです。
天然ものは3煎以上香りが持続しますが、人工香料のものは1煎程度で出きってしまうとか。

また、甘い香りはよいですが、お茶自体に甘みがついている場合は、
一般的に人工甘味料が添加されているそうです。

そうそう、中国紅茶は今日初登場で、まだきちんと紹介していませんでしたね。
少々マニアックな中国紅茶から入ってしまいました。
近いうちに代表選手の紹介もしなければ!
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by paocha08 | 2008-07-13 16:29 | 紅茶
ぶんぶく茶壷
中国茶の道具の一つに紫砂壷と呼ばれる急須があることをご紹介しました。
この急須、実は育つんです。

大きくはなりませんよ、焼き物だから。
でも、育てれば育てるだけ、美味しいお茶を煎れられるようになる。
そして、本人(?)は美しくなると言われています。

紫砂と呼ばれる土で作られたこの急須、表面に無数の穴が空いており、
その穴によって、お茶のアクが吸収され、長く繰り返し使うことにより、染みこんだ香り、お茶の旨みが、新たに煎れるお茶を豊かにすると言われています。
よく育てられた急須はお湯を煎れるだけで、お茶の香りが立ち上ると。
そして、急須自体はお茶の成分により、つやが出て美しくなると。
(茶渋ではありませんよ・笑)

中国ではこれを「養壷」と言います。
茶壷(急須)を育てるという意味です。

そんな紫砂壷、下ろすときには、きちんとした手順があります。
土鍋みたいですね。
本日はその手順の一つ、私のお茶の先生推奨の方法をご紹介。

まずは豆腐を用意します。
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市場にて約30円。
このお豆腐を茶壷に詰めて・・・
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お鍋で煮ること1時間。
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汚っ!
その表面に無数に空いているという穴に詰まっていた余分な砂などらしいですが。
これで、穴は空っぽに・・・なったはず。

次にその穴に旨みと香りを行き渡らせます。
今日は広東省の烏龍茶で煮てみました。
茶葉(お茶パック内)とお水と急須を入れて、これまた1時間、コトコトと。
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できあがり!

先生の話では、お豆腐で煮た後、氷砂糖で煮るということだったのだけど、
個人的には、それどうなのー?と思って、そこはスキップ。
一般的に言われている壷のおろし方は、お豆腐も使わず、茶葉で煮るだけです。

このあとは、ひたすらお茶を煎れるのみ。
それぞれの急須で決まった種類のお茶を煎れ続けるのですよ。
そして、白湯でもお茶になるという魔法の茶壷を育てるの。

立派に育て!茶壷!
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by paocha08 | 2008-07-06 12:43 | 茶具
茶壷
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中国語で急須は茶壷(チャフー)。
陶器、磁器、ガラスと様々なものがありますが、
中でも特徴的なのはこの紫砂(しさ)壷。
宜興(ぎこう)という街で採れる「紫砂泥」という土を使って焼かれたものです。

この紫砂、天然で焼き上がりには5色の色が存在すると言われており、
そこにデザインが加わって、実に様々な急須が生み出されています。

ここに典型的なものをご紹介。

標準
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石瓢
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西施(=中国古代の四大美女)
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如意
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他にもたくさんの茶壷がありますが、
私は西施のころころとした形が可愛くて好きです。

・・・と思ったら、これ、おっぱいの形だとか(・O・;
うーん、中国茶は男の道楽だったのでしょうかねぇ。
(※諸説あります)

ま、それはともかく。

こういった茶壷。
工場生産のものから、作家による1点ものまで、質、価格は様々。
しかも、もともと産地限定の紫砂泥。
近年では紫砂泥の新たな採取が禁止されたという話もあり、
本物はますます価格高騰、入手は困難に違いありません。

ということで、ここはやっぱりニ○モノ天国、中国!

情報も品物も交錯して、どれがどこまでホントなのか、わかりませんが、
お茶好きとしては、可愛くて、使いやすくて、お茶がうまく入ればいいわけで。
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by paocha08 | 2008-07-03 23:37 | 茶具