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万博とお茶
上海万博のニュースもめっきり聞かなくなってきた今日この頃。
今年の東京の猛暑でさえ目じゃない上海の夏、、、どうなってるんでしょ。
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上海万博とは関係なく、中国茶の世界では万博というのは、よく出てくる単語です。

「パナマ万博で金賞受賞」

お茶の教科書にも出てくるし、
販売されている茶葉の宣伝文句にもよく使われています。
なので、「ほう、国際的に評価されているのか、ナルホド」と思っていましたが、

そもそもパナマ万博って、100年ぐらい昔の話じゃ、、、

気づくまでかなり時間がかかりました(1915年開催です)。
古くから国際的に評価されていると言いたいのはわからなくもないけれど、
美術・工芸品でもあるまいし、100年も前じゃ、、、
産業も流通も、生活習慣もかなり違うよねぇ。

しかも出てくる万博は様々な事情によりこの1回だけ〜。

ということで、今日はパナマで金賞だったというお茶の1つ、
坦洋工夫の話。
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坦洋工夫は、福建省福安市(北東部の海寄りの地域)
あたりで作られている紅茶です。
パナマ万博で金賞を受賞し、当時は盛んに輸出されていたものの、
中国内の緑茶ブームなどに押されて、他の茶葉を生産し始めたために衰退し、
かなりマイナーなお茶になっていたのですが、
なぜかここ2年ほどで突然復活。
国内での知名度を上げていて、価格も急上昇しているようです。

2年半前は、すごくマイナーで、とあるお店の棚を
隅から隅まで見ていてやっと見つけた坦洋工夫。
今では、あちこちの看板に書いてあるし、
市場内には専門店も出現しています。
私の努力は・・・
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明るい湯色、甘い香り、なかなか芳醇な紅茶です。
100年前、遠路はるばるパナマ万博(開催はサンフランシスコです。)に
出品された坦洋工夫って、どんな感じだったんでしょう。
あの距離、船で運ばれて行ったのですもんねぇ。

パナマ万博のお話は掘り下げると突っ込み処満載、
疑問も満載なのですが、そのあたりは、また機会があれば!
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by paocha08 | 2010-08-31 23:48 | 紅茶
ひんやり中国茶
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この夏のマイブームはこれ↓
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子供の頃、ゼリーと言えばオレンジジュースとかみかんのゼリーで
ゼラチンふやかすし、面倒くさい、と思っていたのだけれど、
最近のゼラチンって、ふやかさなくてもいいし、
サッときれいに溶けるのですね。

しかも!!
お茶やコーヒーなら、元々熱いので、
そのままこれを1本入れて、ちょこっと混ぜるだけ。
しかも、この分包、カップ一杯分にしてくれてるから、
計る必要もないじゃないの。

・・・ということに、今更気がついたので

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ジャスミン茶でゼリー。

渋みが出ないように、すぐ飲むのよりはやや低い温度のお湯で
ほんの少し長めに蒸らしたジャスミン茶にゼラチン一袋。
お砂糖も入れずに固めて、食べるときにハチミツを少し。

ゆるめにつくると、口の中ですぐ溶けて、ただのお茶に逆戻り。
喉の乾きも癒されそうな夏向きデザートですな。
今度は、単枞にトライしてみよー。
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by paocha08 | 2010-08-22 17:38 | お茶請け・お菓子
半天妖
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残暑お見舞い申し上げます。

先週の猛暑を経験したせいで、ものすごく涼しくなった気がしてますが、
普通に30℃越えで、風もない・・・

さて、半天妖の名前の由来の続きです。

明の時代、武夷山にある天心永楽禅寺の住職さんが夢を見ました。

嘴に光る宝石を咥えた1羽の真っ白なハイタカが
大きな鷹に追いかけられても離さず、
その後、三花峰の中腹に落として行った

その夢が本当かどうか確かめるため、住職さんは和尚さんを
その峰に行かせました。
和尚さんは、崖を縄で下りたりと、苦労して三花峰の中腹にたどり着き
ついに、突き出した絶壁の上に緑色のお茶の実を見つけます。
和尚さんは、芽と根がすでに出始めているそのお茶の実を
慎重に持ち帰り、住職さんに渡しました。
そして住職さんが植えて、1尺に育ったところで
和尚さんが移植しに行きました。

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というのが伝説です。
翻訳が間違ってたらすみませんが、ほぼこんな感じで。

なんかオチがないな、とか突っ込みたくなりますが、
そこは中国なので、こんなもんです。たぶん。

結局、最後はどこに移植しに行ったんだよ?というのは、
はっきり書いていないので、よくわかりません。
「上去(=上って行った)」と書いてあるので、
たぶん三花峰の絶壁でよいと思うのですが。

・・・出所が同じ(コピペ?)なのか、中国お茶系サイトを
いくつウロウロしても、全く同じ文章、同じ長さでこのお話が載っていて、
答えが見つかりませんでした。

・・・と思ったら、台湾系のサイトには、このお話、
このバージョンともう少し詳しいバージョンが両方出てました。
夢の内容がもう少し納得行くように書かれている上、
期待した通り、最後は三花峰の絶壁に植え戻したとはっきり書かれています(笑)

さて、お茶の名前の由来としては「突き出した絶壁」が相当突き出してたようで、
半分天に生えているようだから「半天」で

半天+トキタカ「鹞」=半天鹞

長い間にそれが山の中腹を意味し、
同音異字である「腰」に変わって「半天腰」。

半天夭(夭=茂った)
半天妖

については、由来が見あたらなかったのですが、
お茶のイメージを同音異字で、
言葉遊び的に誰かがつけた名前のようですね。
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by paocha08 | 2010-08-21 11:51 | 青茶
真夏の岩茶
暑い日が続いていましたが、昨日の局地的豪雨で
東京の猛暑も一休みでしょうか。

汗をかいてカラダは乾いてますので、お茶飲みましょう。
せっかくなので、夏っぽい雰囲気のお茶を選びましょう。

ということで、

「半天妖」

福建省武夷山で採れる岩茶の中でもかなり歴史のあるお茶ですが、
妖怪の妖の字がついた意味深なお茶。

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で、名前の由来を調べてみたのですが、
Webで見かける由来には、かなりのばらつきが。

そして、このお茶、同音異字で名前が他にも。

半天鹞
半天腰
半天夭

上から

鹞=トキタカ
腰=山の中腹
夭=茂った

という意味です。
どうやら、トキタカの伝説とこのお茶が最初に発見された場所から
様々な名前が出てきたようですが・・・

まだ理解がぼんやりとしているので、
伝説の続きは、また。

ちなみに岩茶はカラダを温めるお茶なので、基本、夏向きではありません。
冷房に弱い冷え性の方には意外と夏にいいかもしれませんが。
冷え性でない方は、冷房のガンガンに効いたお部屋で飲むのも贅沢☆
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by paocha08 | 2010-08-20 00:19 | 青茶
でもやっぱり紫砂
青磁ブームが来ている中、紫砂はブームが去ったかと言うと
そうではなく、しっかり定着して、
定番アイテムに変わった感じがします。
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数年前のお茶市場。
茶葉店での試飲と言えば、もっともシンプルでお安い白い蓋碗に白い小さな茶杯。
それが欠けてたりするのも当たり前でした。

茶器の選択肢が少なかったこと、
器を楽しむ習慣や余裕がなかったこと

・・・いろんなことが関係していると思うけれど、
ここ1〜2年で、茶器を楽しむ余裕が出てきたのは確かのよう。

どこのお店でも紫砂の茶壷を数個は持っていて、
店員さんが楽しそうに育てているし、
出される茶杯もきれいなものが多くなってきました。

「これ、いいね、どこで売ってるの?」
「友達がデザインしたんだー」

なんて答えまで。
マスコミが報道する中国の経済成長には疑問もあるけれど、
ここ上海のお茶市場だけに限れば、
彼らに余裕が増えてきたことは確かだと思えます。

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で、紫砂。

紫砂壷というのは、お茶を淹れる人数によって、大きさを使い分けるのですが、
2年前は、鑑賞用なのか、普洱茶用なのか、やたらと大きく、
日本の急須ぐらいのものがたくさん流通していました。
今回は、そのブームが去ったのか、標準的なサイズ4人用か6人用ぐらいの
サイズのものが充実していました。

紫砂と言えば、その原料の紫砂泥が2005年に原料枯渇の危機で
採掘禁止になり、その後は、採掘済みの原料を使って作っている
というのがよく聞く話でしたが、今回は

「80年代の原料だ」

という台詞が。
昔作った作品を壊して原料にしている、という説明が流行中。
真偽のほどがわからないので、「流行中」ということにしておきます(笑)

ちなみに80年代というのは、台湾や香港で紫砂壷ブームが起きた時期だそう。
ブームが起きれば、需要にトコトン合わせて、トコトン作ってしまう人たち、
そして、ブームに便乗して一儲けしようとする人たちが出るのは当たり前で。
かなりの資源が消費されたこと、
そして、ニセモノや混ぜモノが出回ったことも確かだと思います。
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とかなんとか言っても、やっぱり中国茶にはビジュアル的に
紫砂壷が似合うので、今回ももちろんお買い上げ。
いいのですよ、紫砂壷風でも。
だって、メロンも夕張メロンじゃなくてもいいわけだから。
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by paocha08 | 2010-08-08 11:52 | 茶具
ポスト紫砂
さて、もう一つ流行ものを。
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青磁などなど、陶器の器です。
お茶屋の子が流行ってると言うので、市場を回ってみたら、
どこの茶具屋さんも、一押しな感じで、目立つところに青磁。
で、どこのお店もが、

「これはxx窯ので、とってもいいものだ」

と、なんか、教科書で見たことのあるような気がする
地名とか窯とかを連呼・・・(笑)

シャンユエン、焼き物の知識が皆無なので、
すべての青磁に共通しているのかどうかわからないのですが、
彼女たちによれば、青磁の茶杯は、使っているうちに
貫入と言われる小さなヒビが模様のように入るそうで、
その模様を育てるんだそうです。

あれ?また育て系?
紫砂壷でなく?
紫砂壷はいろいろ事情があるから?

ちょっとわからないのですが、とにかくこの数年のいつになく
青磁(と、それっぽいものたちと・・・とにかく、陶器)が
脚光を浴びているようで、
他のお茶屋さんでも使っているのをたくさん見かけました。
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by paocha08 | 2010-08-04 22:33 | 茶具
ほんとに試飲
さて「流行のお茶」に食いつきが悪かったシャンユエン。
お店の子が、考えた末に、マイブームなのか、これから来ると思っているのか
よくわからないのだけれど、取り扱い検討中のお茶を。

「蘭韵甘露」

四川省の緑茶「蒙頂甘露」に蘭で香り付けした花茶だそうで。

蘭で香り付けしたお茶って、昔(※)、流行ったことがあったけれど、
現代ではお花が高価な上に、技術的に難しくて作れない
と聞いたことがあったのだけど。
(※昔といっても、数年とかではなくて、明とか清とかの時代です。)

古いお茶の復興でしょうか?

詳細は不明だけれど、ま、とにかく試飲。
よくあることだけど、自分自身の買い物のためというより、
新しいサンプルの試飲に便乗〜。

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一芯一葉で摘まれた柔らかくて小さな茶葉は芽独特の風味。
そこに、ほわんとした蘭の香り。
その香りが、いつまでもほわんと。

蒙頂甘露は、四川省の蒙頂山で採れるお茶の1つ。
蒙頂山でのお茶作りはかなり古くて、前漢の時代から。
2千年ちょっとぐらいになります。
見つかっている文献では、今のところ、
ここが人工的に苗を植えてお茶を栽培した場所として最古だそうです。

さて、次回訪れたとき、
このお茶、レギュラー商品になってるでしょうか?
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by paocha08 | 2010-08-03 20:59 | 緑茶