2009年 02月 28日
お茶屋の冗談
先週は梅見たりしてたのに、昨日の東京はお昼休みに雪。
お昼休みの1時間は積もるかと思うぐらいの勢いだったけど すぐに止んで、また冷たい雨に戻りました。 今日も寒いので、おうちではカラダの温まる岩茶を。 今日のお茶は「肉桂」。 「肉」なんて、お茶らしからぬ文字がついてますが、とてもポピュラーな岩茶です。 もともと中国語で「肉桂」と言えば、漢方薬や食材に使用される「桂皮」のこと。 「桂皮」というのは、シナモンのような、ニッキのような香りのする 木の皮みたいな食材で、正確には別の植物のようです。 (写真じゃ、皮どころか、枝ですな・・・笑) 福建省武夷山で採れる烏龍茶を岩茶と言いますが、 岩茶はそれだけで専門店ができちゃうぐらいたくさんの種類があります。 その中で、肉桂は生産量が多い品種の1つ。 比較的発酵も焙煎も強めのこのお茶は、 スパイシーで肉桂の香りがすると言われています。 つまり、シナモンに近い香りがするということですね。 確かにスパイシーでシナモンの香りがする、と私は思うし、 教室でもお店でもそんな話。 そして本にもそう書いてあることが多いのですが、 日本では「キンモクセイの香り」とおっしゃる方やそう書いてある本が多いようで。 随分違うもんですね・・・ 中国で「キンモクセイ」は「桂花」。 だから、肉桂の「桂」も桂花の「桂」じゃないか、ということらしいのですが、 やはりそのものずばりの「肉桂」と同じと考えるのがスムーズかな ・・・と私は思うのですけど。 ただ、製茶方法によって、お茶の味と香りは全く変わりますし、 五感で感じるその感覚は、その時、その人で変わるもの。 どちらの香りも存在するのかもしれません。 お茶は教科書通りじゃなくて、ご自身の感性で是非。 最後に私の購入した肉桂をパッキングしながら 岩茶屋のおじさんの一言。 「最近、肉高いよねー」 オヤジ、肉桂(ロウグイ)を肉が貴(グイ=高い)に掛けおった・・・
by paocha08
| 2009-02-28 22:35
| 青茶
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